「かーえで!」 プリントでポンッと、早紀に軽く叩かれる。 「なに?」 「元気ないじゃない。なにかあったの?」 「う…ん」 早紀にも、言えない…。 あたしが、心と郁の間で悩んでる、なんて。 郁を想ってる早紀には、あんまりな話。