気付いたら、話し出していた。 手首のこと、まっちゃんたちのこと、大会のこと… 『そっか…そんなことがあったのか…。それで、病院には?』 ハルトにだけは話してしまおうか。 一瞬そう思ったが、次の瞬間にはまったく同じように返事していた。 『…行ったよ。でも大したことないから3,4日で治るってさ。』 『…そうか…。』 『良かったよなぁー。大会出られなかったらどうしようかと思ったぜ。』 『…てことは大会、出るんだな?』 『おぅ、もちろん。』