修斗の右足から出されたボールは、壁3枚を超えてゴールに向かって飛んでいく。


キーパーがジャンプをし、手を伸ばす。


「入った!おばさん、入ったよ」


修斗が放ったボールは、ゴール右隅のゴールネットを揺らした。


「キャー!里穂ちゃんどうしよ」


二人で立ちあがって、手を叩き合って喜ぶ。


太鼓を叩く音、修斗コールがスタジアム中に響いた。


初試合で初得点。


先輩選手に揉みくちゃにされてる修斗。


FCウイングの監督も、小さくガッツポーズを作っていた。


その後もFCウイングが攻め続け、結局この試合は2-0でFCウイングが勝利を収めた。


カッコいいカッコいい、私の彼氏。


大好きだよ、修斗。


修斗の翼は、大きく羽ばたき出したばかり。


その翼が十分羽ばたけるよう、私はずっとあなたを傍で支え続けるよ。





・・・END