君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「えっと、4・・・って女の子に何言わすのよ!」


さっきより強く、修斗の頭を叩く。


「バカ、叩くな。落とすぞ」


「それはヤダ」


ギュッと修斗の首にしがみつく。


「本気にするなよ」


玄関に着き、私はフローリングの床に下ろされた。


修斗が靴を履くため、腰を屈める。


その横で私は床に座って玄関の方に足を投げ出し、プラプラ足を揺らしていた。


「履かせろってか?」


「うん」


はぁ~と盛大にため息をついて、修斗が私のパンプスに手を掛けた。


片方ずつ丁寧に履かせてくれる。


「ほら。これでいいだろ?」


「うん」