「たく。ワガママお嬢だな」


ヒョイッと、ほんとに子供がお父さんにしてもらうみたいに抱っこされた。


「修斗より背高い」


「はいはい。よかったな」


片腕に抱かれると、修斗の頭より自分の身体が上に出る。


そのまま廊下に出て、トントンと階段を下りて行く。


「修斗、身長は?」


「183センチ」


「成長期?」


「止まった。里穂は?」


「156」


「チビ」


その言葉に、バシッと修斗の頭を叩く。


「チビじゃないもん。じゃあ、体重は?」


「73キロ。里穂は?」