君の隣~サッカーボールを追いかけて~

興奮が収まらない。


「携帯」


修斗に受かったの一言だけメールをし、ベランダに出た。


「修斗!」


大声で呼ぶと、それが聞こえたのかカーテンをめくり窓を開け、修斗が出てきた。


「修斗、受かったよ~」


合格通知を修斗の前に広げる。


「よかったな、里穂。お前頑張ったもんな」


頑張ったなの一言で、思わず目の前が霞んで見える。


「泣くなよ」


「だって嬉しくて」


修斗がポンポンと頭をなでてくれる。


「私、頑張って勉強する。それで、修斗の栄養管理出来るようになる」


「期待してるぞ。未来の管理栄養士」


「うん」