決勝の相手は、あのU-18日本代表の小林君率いる高校。


そう、総体でも当たったあのチーム。


選手入場。


昨日とは違い雲ひとつない空。


それでも、相変わらず気温が低く冷たい風が吹きつける。


相手のキックオフから試合が始まる。


早速小林君がボールを持つ。


「早い」


総体のときも早いと思ったドリブルが、選手権になって一段と上手くなってる気がする。


テレビや新聞なんかでは、修斗と小林君のことが大きく取り上げられていた。


この二人が試合を面白くするだろうって。


確かにこの二人の対戦は、本人同士が一番望んでいたことかもしれない。


小林君が一気にゴール前まで迫ってくる。


それを何とか足を出し、吉井君が防いだ。


山本君がそのボールを拾い、修斗にパス。