「だから、高校卒業するまでは、俺にいっぱい甘えとけ」


「そんなこと言うと、ほんとにいっぱい甘えちゃうよ?」


「ああ。いいぜ」


少しの間お互い見つめ合って、同時に吹き出した。


修斗が起き上がって、手を差し出せばそれを握って私の身体も起こしてくれる。


「今から親と話してくる」


「うん。おじさんもおばさんも、絶対分かってくれるよ」


「サンキュ、里穂」


私の髪をワシワシとなでると、修斗はこの部屋から出て行った。


新たな決心をした修斗。


その姿は、キラキラ輝いてた。


そっと自分の胸に手を当てる。


私の心の声は?


管理栄養士になる、それから修斗との約束。


うん、大丈夫、頑張れる。