君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「なにそれ。酷くない?」


「だってお前、大丈夫って言ってなんにも大丈夫じゃないし」


「そんなことないよ。大丈夫って言ってるのに、修斗が手を貸すからいけないんだよ?だからどんどん大丈夫なことでも、大丈夫じゃなくなっちゃうの」


「しょうがないだろ?お前危なっかしいし」


絡めてた手を解いて、修斗が顔にかかった髪をよけてくれる。


「でも私、そろそろ修斗離れするからね。修斗も私離れしてね?」


「分かってる」


恋人関係をやめるとかそんなんじゃない。


今までずっと一緒だった私たち。


でも高校を境に、別々の道を歩んでいく。


近くに居て、頼って頼られての関係は、そろそろ卒業しないといけないんだよね?


「里穂」


「ん?」


「もう一度、俺の心読んでみ?」


「もう一度?」