君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「うん」


首を縦に振ると、修斗がくしゃっと私の頭をなでた。


それから1時間くらいして、ベランダから修斗が私の部屋に入って来た。


「あーもう。タイミング悪過ぎだっつーの」


部屋に入って来るなりそう叫んで、修斗は私のベットに寝っ転がる。


「おじさんとおばさんは?」


「はっきり言わないけど、大学行って欲しいらしい。やっぱ、サッカー選手なんて安定した職業じゃないし」


「そっか」


確かに、一回怪我したらそれで終わりってパターンの選手だって決していないわけじゃない。


プロになったって、実力が出せなくてクビになる選手だっている。


安定してるかしてないかって言われたら、してない分類に入ると思う。


でもこれは、例えば野球選手でも同じこと。


「夢なのにさ、こんなに悩むなんて思わなかったよ」


「そうだね」


はぁ~と修斗が息を吐いた。