「修斗カッコよかった。試合ドキドキしたけど、楽しかった。選手権も絶対優勝出来るよ」


こんなもんかなあ?


一生懸命考えても出てくるのはアリキタリな言葉ばかりだけど、とにかく思ったことをいっぱい言ってみた。


「これで、私の思い伝わった?」


クッと修斗の手を引っ張って、進む足を止める。


「ああ、十分」


顔に笑みを浮かべて、修斗はくしゃくしゃと私の髪をなでた。


「楽しみだな~選手権」


スキップでもしそうな勢いで、今度は私が修斗を引っ張るように歩き出す。


「受験前だし、ちゃんと厚着して応援来いよ」


「わかってるよ~」


もうすぐ、高校生活最後の大会が迫っていた。


みんなで最高の大会にしようね。


それから、修斗のカッコいい姿いっぱい見せてね。


いっぱい、いっぱい、応援するから。