君の隣~サッカーボールを追いかけて~

コツンと頭を叩かれる。


「ちょっと、頭叩かないでよ!せっかく覚えた単語とか全部飛んでくじゃん」


「飛んだらまた覚えればいいだろ?」


「なっ、一人受験が終わったからっていい気になって!」


つないでいない手の方をグーにして、修斗のお腹をグリグリする。


「ちょ、里穂。やめろ」


「受験終わったって油断してると、次の試合負けちゃうから」


「言ってくれんじゃん」


修斗の手がお腹に当ててた私の手を掴んで、いとも簡単に剥がしてしまう。


「負けるわけないじゃん。里穂を国立に連れてくって約束しただろ?」


「優勝してくれなきゃヤダ」


「ワガママだな」


「ワガママじゃないもん」


修斗は笑って私の頭をなでてくれる。


「約束、絶対果たすから」