君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「桜井君、本当にやめちゃうのかな?」


「どうだろうな。俺はあいつが本気でサッカーやりたいって言うなら、先生や部員に頭下げてでも頼み込んでやるけどな」


「うん」


電車に乗って、学校のある駅まで戻る。


「もうすぐ部活終わるね」


ケータイを見ると、19時と表示が出ていた。


「里穂、付き合えるか?」


「うん、いいよ」


私の手を引いて歩き出す修斗。


いつのも公園に着いた途端、修斗はボールを蹴り出した。


1日でも練習サボりたくないもんね。


「ドリブルシュート!」


「外野は黙ってろ」


大きな声で言うと、大きな声で返事が返ってくる。


「えーやってよ~」