逆にいえば、それだけ私たちは一緒に居ることになるんだけど。


「ほんと、目が離せない」


「えっ?」


修斗がぼそっと呟いた。


「里穂には俺が・・・」


その後は、周りの声が大きくて何を言ってるのか聞こえなかった。


「修斗、3本目出るぞ」


「はい」


翼部長から、修斗に声がかかった。


「修斗」


「あ?」


「今なんて言ったの?」


「何でもねえよ」


修斗の顔が、微かに赤くなった。


それからなぜか、修斗が私の頬を引っ張った。