君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「すみませんじゃ、なにも分からないよ?」


「すみません」


隣から修斗のため息が聞こえる。


「俺やめます、サッカー部」


「はっ?」


突然のことに、私と修斗は顔を見合わせた。


「今回のことの責任取るっていうのもあるけど、もうサッカーなんてどうでもいいし」


サッカーするたびにキラキラ輝いてた桜井君の目は今はもうどこにもなく、まるで何も映していないかのように光を失っていた。


「サッカー飽きたし、楽しくないです」


それは本心のように見えて、嘘のようにも見える発言。


「お前、それでいいのか?」


修斗が低く響く声で桜井君に問う。


「別にいいです。どうせ俺が居なくたって、サッカー部は成り立つでしょ?」


「桜井・・・」


その投げやりな態度に、沸々と怒りが込み上げてくる。