君の隣~サッカーボールを追いかけて~

たった一人の問題行動が、チーム全体に迷惑をかける。


「二人には、部員のフォローを頼みたい。受験も忙しいのに、悪いな」


「いえ。分かってますから」


「俺たち教員より、お前たちの方がいいときもあるから」


「はい」


部員の精神的フォロー


きっと部員の中には動揺する人や、なんであいつ一人のせいで俺たち全員がこんな目に合わなければいけないんだって、怒る人も出てくると思う。


それを上手く話を聞いてあげてチームをまとめるのが、私たちの役目。


「俺がちゃんとチームをまとめます。だから先生は、練習メニュー考えてください」


「ああ。わかった」


力強くそう言う修斗に、山田先生の顔にも少しだけ笑みが広がった。


「私も、みんなの力になれるように頑張ります」


「よろしく頼む。他の部員には俺が放課後話す。それまで、黙っていてくれ」


「はい」


先生はもう一度よろしくと言って、教室から出て行った。