「なんとなく。お前の真っすぐな目と、芯のある強い心にな」


「ふーん。なんか、嬉しいかも」


「里穂、意味分かってる?」


顔をにやにやさせてると、修斗の鋭い視線が飛んできた。


「わかってるよ~」


「まあ、いいや。それが里穂だしな」


「うん」


疲れたようにため息をついて、それでも笑顔で修斗は私の頭をなでた。


「てことだから、今度の土曜日練習参加してくるから」


「うん」


「出掛けるのは、また今度な」


「あっ・・・」


「なに?今頃気づいた感じ?」


修斗に顔を覗かれて、こくこくとうなずく。


「まっ、また違う日に出掛けるか」