君の隣~サッカーボールを追いかけて~

急に修斗が歩きを止めた。


「たまに、俺を追い越してくよな」


「えっ?」


意味が分からず、首をかしげる。


「普段は俺がペースを落として歩いてるのに、たまに俺より早いスピードで歩く」


「どういう意味?」


ますます分からない。


「里穂は、ちゃんと自分の考えを持ってるんだな。ちゃんと心の軸がしっかりしてる」


「そうなのかな?」


「ああ」


また歩き出す。


ふと空を見上げると、星がいっぱい輝いてることに気付いた。


「いつもは俺が守ってやってるのに、逆に俺が守られてる気分になるときがある」


「私が、修斗を守ってるの?」


顔を上げると、修斗と目が合った。