君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「里穂」


「職業体験だと思って、思い切って参加してくれば?」


「職業体験?」


「だって、サッカー選手っていったってひとつの職業でしょ?普通に、会社見学だと思ってさ」


「お前は・・・」


修斗の口元が緩み、私の髪をくしゃくしゃした。


「やめてよ~もー」


くしゃくしゃにされた髪を、急いで整える。


「ねえ、修斗」


ヒョイと、道路と歩道を仕切ってあるブロックに飛び乗る。


「わっ、バカ里穂」


バランスが取れなくてフラフラしてる私の手を、修斗が慌てて握った。


「足りない」


「なにがだよ」


「私が高いとこ乗ってるのに、修斗の背に届かない」