君の隣~サッカーボールを追いかけて~

ポンと頭に手を置かれ声の主を捜すと、私の左側に修斗が立っていた。


「サボリかよ?」


「違うよ~人生相談に乗ってたの」


「人生相談?里穂が~!?」


修斗が疑いの目を私に掛けてくる。


「そんな目しなくてもいいじゃん。私だって、後輩の話くらい聞けるよ」


「そうだな。悪い悪い」


全然悪いとは思ってないみたいに、修斗が軽い口調で謝る。


「てか、なんで修斗がここにいるの?紅白戦やってるのに」


「ん、ちょっと山田先生と話してた」


「そっか。私が聞いてもいい話?」


なんか修斗の表情が冴えない気がして、遠慮がちに聞いてみる。


「ああ。後で話すよ」


「うん」


試合してくると言って、修斗はグランドに戻って行った。