君の隣~サッカーボールを追いかけて~

不思議に思って質問すると、今度は綾香から大きなため息が返って来た。


「いい里穂。私が教えてあげる」


「うん」


こくこくうなずく。


「上目づかい」


「へっ?」


「ウルウルした大きな目。お願いって言われた男は、全部一発でやられちゃうから」


「やられちゃう?」


「つまり、里穂!」


綾香が私の目の前に、指を一本立ててきた。


「はい?」


「あんたは、天然小悪魔なの!わかった?」


言いたいこと言い切ったってすっきりした顔をして、綾香が私に笑顔を向けてくる。


「わかったって言われても・・・第一私は、上目づかいもした覚えないし、ウルウルした目って言われても、わかんないもん」


そうやって言ったら、修斗と綾香からはため息、吉井君からは苦笑いが返って来た。