君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「そうだけどさ~吉井君は、スポーツ推薦じゃないの?」


「俺は高校でサッカーやめるつもりだから。普通に受けるよ」


「そっか。じゃあ、今度の選手権優勝して終わりたいね」


「頑張るよ」


そう言って吉井君は、穏やかに笑った。


「そうだ修斗!」


「なんだよいきなり」


「今度の土曜日、部活半日だよね?どっか行こうよ~」


「はぁ?そういうときこそ、勉強だろ」


無理無理って頭を振られた。


「だって夏休み、熱下がったら出掛けようって言ったじゃん。勉強大切なのは分かってるけど」


諦めきれなくて、修斗の目を見つめる。


「ちょっとだけ出掛けよ?そしたらもう、ワガママ言わない」


やっぱりダメかな?


「お願い、修斗」