君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「バカじゃない」


「俺は、勉強出来ない奴より、体調管理が出来ない奴の方がバカだと思うけど」


トントンと教科書とノートを揃えて、机の本棚に立てかけていく。


「修斗、怒ってる?」


「別に」


どう見ても不機嫌な顔で、今度はシャーペンや消しゴムをペンケースにしまっていく。


「せっかく出掛けようって約束してたのに、私が破ったから?」


「違う」


違うって、やっぱり怒ってんじゃん。


「じゃあなんで、機嫌悪いの?」


「さあな」


修斗が怒ってる。


でも原因不明。


「修斗、こっち向いてよ。お願いだから、怒らないで」


「だから別に怒って・・・」


怒っていた顔が私を見たとたん、修斗の表情が焦りに変わった。