君の隣~サッカーボールを追いかけて~

よくわからない理屈を並べて、修斗は私に手を差し出した。


その手を取ってゆっくり立ち上がると、修斗に引かれるようにベットまでの短い距離を歩き、横になる。


「早く帰ってね」


「里穂が寝たら帰る」


私の額に手を置き一瞬顔をしかめるも、すぐに優しい顔になって私の髪をなでた。


「とりあえず、勉強道具片づけとくから」


「えっ?」


立て膝をついて私を覗き込んでいた修斗が立ち上がって、勉強机に散らかっていた教科書やノートを閉じていく。


「やだ。そのままにしといて」


ベットからガバッと身体を起こす。


「里穂さ、総体の間も勉強してただろ?」


「うっ・・・」


「だから風邪引くんだよ」


実は総体の間も3時間は勉強してて、睡眠時間が4時間くらいだったんだよね。


「それで風邪引くなんて、ほんとバカだよな」