君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「修斗、決めて!」


ピーっと、審判の笛が吹かれた。


シーンと静まり返るスタジアム。


助走を取った修斗が、ゴールに向かってボールを蹴り込んだ。


きれいな放物線を描いて飛ぶボール。


キーパがそのボールに向かって飛びながら手を伸ばすも、ボールはキーパーの手をかすめゴール右隅に決まった。


「キャー!」


甲高い女子の声と共に、男子特有の低い声も響く。


やっぱり修斗はすごい。


点が欲しいって思ってるときに決めちゃうんだから。


ピッチの上では、いつも以上に選手たちが喜び合ってる。


後半残り8分。


点が入ったことでチームが勢いを増し、活気ついてきた。


逆に相手は点を入れられたダメージからか、足が止まり始めてる。


「あと少しだよ~」