君の隣~サッカーボールを追いかけて~

時間と共に、選手の足が止まっていく。


それは相手も同じで、試合のペースがスローに変わっていくのが分かる。


残り時間、あと10分。


修斗がドリブルで仕掛ける。


パスを出した瞬間、相手の足が伸びてきた。


「あっ!」


右足首を抑えて倒れる修斗。


また怪我をしたんじゃないかと、嫌な予感が頭をよぎる。


ピーっと笛が鳴り、相手のファールを審判がとった。


なかなか起き上がらない修斗に審判が近づく。


味方選手や審判が修斗に声をかけ、それに答えるように修斗が立ち上がった。


足首を気にする素振を見せるも、大丈夫そうな修斗の姿に安心する。


ゴール手前左側15メートル、フリーキックのチャンス。


修斗がボールをセットする。


誰もがボールの行方を見守った。