君の隣~サッカーボールを追いかけて~

決勝戦当日。


昨日雨の中試合をした選手だったけど、試合が終わってすぐにシャワーを浴びたから体調を崩す人もいなく、万全の状態で試合に臨めそうだった。


「修斗。緊張してる?」


スタジアムに着いたバスを降りてすぐ、修斗に話しかけた。


「多少な。でも、楽しみの方が大きい」


「そっか」


「じゃあ、いってくるな」


ポンポンと私の頭をなでる修斗。


「うん。応援してる」


スタジアムの中に入っていく修斗を見送りながら、私もスタンドに向かって歩き出した。


昨日降っていた雨も止み、芝はまだ濡れているところもあるものの、グランド状態も上々。


気温は30度とかなり暑いものの、少しだけ吹く風が熱い肌を冷ますようで気持ちいい。


今日は決勝ということで、学校で応援ツワーを組みたくさんの生徒・先生方が応援に駆けつけてくれた。


もちろん、選手の保護者の方たちも。


アップをするために、ピッチの上に選手が姿を現す。