君の隣~サッカーボールを追いかけて~

デートだ、なんて浮かれて修斗抱きついていると、階段の下から誰かが来る音がして、私たちは慌てて身体を離した。


「あっ」


声を上げたのは修斗。


「もう帰ったのかと思った」


「いや。明日の朝、帰る」


「そっか」


見たことない男の子。


うんん、どっかで見た覚えが。


修斗と同じくらいの背丈に、少し長めのサラサラの髪、目がクリクリしてて、男の子には失礼かもしれないけど、思わず可愛いって言ってしまいそうな顔をしていた。


「修斗」


ちょんちょんと、修斗のTシャツの袖を引っ張る。


「ああ。今日の相手、小林純君。10番の子」


「あー思い出した!どっかで見たことある顔だって思ったの」


あの日本代表の子だ。


代表の子に会えるなんて、ちょっと興奮。