バスの中で、修斗と軽く会話を交わす。


修斗の顔にも、みんなの顔にも、充実感が漂っていた。


「ねえ、修斗」


「ん?」


その夜、いつものように洗濯をし終えたあと、修斗と二人きりになることができた。


「あと2勝だね」


「そうだな」


階段のすぐそばで立ち話。


二人で並ぶと、私の頭は修斗の肩くらいまでしかない。


「なんだよ。じっと見て」


私の視線が気になったのか、修斗が私から顔をそむけた。


「あのね、修斗大きいなって思って」


「いまさら」


修斗が苦笑する。


「俺がデカイんじゃなくて、里穂が小さいの」