君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「その辺に、くくり付けとけばいいだろ」


「だって、無くなったらヤダもん」


「しょうがないな」


そう言いながらも、風船を持って上まで上ってくれた。


「里穂、気をつけろよ」


「うん」


上から修斗の声がする。


足を踏み外さないように、慎重に上まで行った。


「ほら」


修斗の隣に座ると、風船を渡してくれた。


「ありがと」


「別に」


「見て、修斗。天の川、見えるよ」


「ほんとだな」


暗い空に輝く、星の川。