シュンとうなだれると、修斗がワシワシと頭をなでた。


「まだ総体出てるって、決まったわけじゃないんだから」


「うん」


「でも一週間後・・・」


「ん?」


顔を上げると、修斗と視線がぶつかった。


「今日以上にいい試合して、もっと楽しませてやる」


「うん」


その言葉通り、一週間後の決勝戦で修斗はゴールを2点決めた。


その点を守りきり、私たちのチームは2年連続で高校総体出場を決めた。


2試合で5点と、修斗は優秀選手にも選ばた。


「修斗、おめでとう」


「今度は、総体優勝だからな」


「うん」


また今年も、暑い夏が始まろうとしていた。