君の隣~サッカーボールを追いかけて~

復活してまだ少ししかたってないのに、この活躍ぶり。


怪我してなかったら、もっと早くからこんな修斗の活躍を見れたのかもしれない、って思ってもしかたない。


これからもっと、修斗の活躍する姿が見たい。


3点目を決めてしばらくすると、試合終了のホイッスルが響いた。


「やった~!勝った」


あいさつを終えた選手が、部員がいるスタンドに近づく。


修斗を先頭に応援してくれた感謝を込めて、私たちの方に頭を下げた。


「修斗!」


スタンドの一番下まで下りて、修斗に声をかけた。


「お疲れ様。すごかったよ」


「おう」


軽く手を上げて、修斗はベンチに戻った。


バスに乗って、学校に帰る。


修斗と一緒に家まで帰る道でも、私の興奮は冷めなかった。