「来年の1月、俺はお前を国立の決勝の舞台に連れてく」


「修斗」


「だからそれまではずっと、俺の傍に居ろよ?」


「うん」


「それ以降も、居てくれていいけどな」


呟くように、修斗が言った。


「居る。修斗の隣がいい」


修斗は優しく笑うと、私の頭をなでた。


「まずは総体制覇だ」


そう言って修斗は、立ち上がった。


「ほら」


私に手を差し出してくれた。


修斗の大きな手。


いつまでも、握っていたい。


ずっとずっと、修斗の隣に居たい。