君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「キャー!」


復活ゴール。


試合に出て早々、修斗が点を入れた。


「やったぁ~」


思わず隣の優実ちゃんと抱き合ってしまった。


修斗は他の選手に、揉みくちゃにされてる。


おばさんの方を見ると、他の選手のお母さん方から肩を叩かれていた。


「修斗・・・」


ピッチ上の修斗と目が合った。


それから私に向かって、小さく手を上げたの。


「バカ」


そんなことされたら、泣きたくなっちゃうよ。


「里穂先輩?大丈夫ですか?」


「うん。大丈夫」


流れた涙を、手の甲で拭った。