君の隣~サッカーボールを追いかけて~

おしゃべりはやめて、ちゃんと仕事してね。


そう優しく注意するはずだった。


「うるさい!」


でも口から出て来た言葉は、自分でもびっくりするくらいの叫び声だった。


私の声に、優実ちゃんも絵理ちゃんも由未ちゃんも、びくっと身体を揺らす。


「いい加減にしてよ!やる気がないなら帰って。もう部活来なくていいから!」


「里穂先輩・・・」


「いつまでおしゃべりしてるつもりなの?ろくに仕事も出来ないくせに」


ひどいこと言ってるのはわかってる。


「遊びでマネージャーやってるなら、もう来なくていいよ!」


私の横では、優実ちゃんは戸惑ったように立っていた。


絵理ちゃんと由未ちゃんは、ポカンと私を見てる。


そんな二人の表情が、さらに私をイライラさせた。


「私ちゃんと教えてるよね?どうして出来ないの?」


止まんない、止められない。