君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「ねえ、由未。昨日、ドラマ見た?」


「見た見た。おもしろかった」


「だよね~」


絵理ちゃんと由未ちゃんの声が、私の頭に響く。


うるさい。


二人の甲高い声を聞くたび、頭にドクンドクンと波打つような痛みが広がる。


「里穂先輩、顔色悪いですけど大丈夫ですか?」


こめかみを押さえてると、優実ちゃんが心配そうな声で私に聞いてきた。


「うん。大丈夫」


ぎこちない笑顔だったかもしれないけど、なんとか笑顔を返す。


「そうですか?無理しないでくださいね」


「ありがと」


部活に集中しないと。


二人を注意して。


ちゃんと仕事させなきゃ。