君の隣~サッカーボールを追いかけて~

それでも気づけば、ノートに涙の痕。


「なんでよ!」


泣いてることにイライラする。


集中できないことに、イライラする。


「なんで、なんで、なんで!」


シャーペンをベットのある方向の壁に向かって投げた。


そのシャーペンは壁に当たると、小さな音をたててベットの上に落ちていった。


私は、本格的に泣きだしてしまった。


集中できない。


イライラする。


こんなんだから、何も身についてないことくらいわかってる。


でも、やらなきゃいけない。


なんでもいいから、とにかくやらなきゃ。


新しいシャーペンを取り出して、勉強を続けた。


その日は気づけば、机の上に頭を乗せて眠っていた。