君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「里穂!またこんなに残して」


「もうお腹いっぱいなの。勉強するんだから、もう行くよ」


あれから1週間。


私は今までにないくらい勉強した。


1日3・4時間睡眠は当たり前。


そんなんだから、朝ごはんは食欲が無くてほとんど食べれない。


夕ご飯を食べてる時間も惜しくて、ご飯もおかずも一口で終わっていた。


唯一の食事の時間が、お昼のお弁当の時間。


「やらなきゃ」


それが私の口癖のようになっていた。


教科書を開いて、問題を解く。


それでも、だんだん集中力がなくなってく。


「やだ、もう」


集中できないことに、イライラする。


泣きたくなるのを必死に我慢して、問題を解いた。