「とにかく、早く寝ろ」


「うん・・・」


早く寝ろって言われても、勉強する時間が夜しかないんだからしょうがないじゃん。


「じゃあな」


「うん。また明日」


修斗に手を振って、家の前で別れた。


「でも、よかったな」


私が部屋の電気をつけたすぐ後、修斗の部屋の電気もついた。


グランドに響く、ボールを蹴る音。


それは、修斗の音。


修斗がそこにいるって、わかる音。


私の、大好きな音。


「私も、頑張ろ」


修斗に、負けたられない。


修斗のボールを蹴る音が、私に力を与えてくれる。