君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「修斗?」


私の目の前には、修斗の顔。


「まったく。こんなところで寝るな」


こつんと頭を叩かれた。


「ごめん」


「一体何時に寝てんだよ」


「んー夜中の1時とか」


「バカだな、お前。無理すんなよ」


心配そうに、私を見てくる。


「大丈夫だよ」


「大丈夫なやつが、こんなところで寝ないっつーの」


修斗は自分のバックを掴むと、ゆっくり立ち上がった。


「女がこんなところで寝るなよ」


「うん」


「なんかあったらどうすんの?」