君の隣~サッカーボールを追いかけて~

でも正直今は、暗いの怖いより、眠気の方が勝ってる。


相変わらず、夜中の1時まで勉強。


慣れたはずなんだけど、こうやって何もしないでボーっとしてると、眠気が一気に襲ってくる。


「ふぁ~」


自然にあくびが出て来た。


「ダメだ、眠い」


だんだん、修斗のボールの音が遠ざかってくる。


いつの間にか、意識がなくなっていた。


「・・・穂。里穂」


軽く身体を揺すられて、ゆっくり目を開けた。


でも意識はまだ、夢の中。


「まだ眠い」


「眠いじゃない。ここ、どこだかわかってんの?」


「んー?」


目をこすって、意識をはっきりさせる。