「照れない、照れない」


「照れてません!」


バシバシと私の肩を叩く、沙穂先輩。


痛いです、先輩。


沙穂先輩は、3年生。


私と同じ、マネージャー


身長が156センチしかない私に比べて、沙穂先輩は165センチと私からしたらかなり大きい。


パッチリ二重で、ショートヘアーが印象的。


手足も細くて、とっても美人。


「里穂ちゃん、かわいい~」


沙穂先輩が、頭をなでなでしてきた。


「からかわないでください!」


「からかってないわよ。クリクリした目に、小さな口。サラサラの髪の毛。頑張り屋さんだし、こんな妹欲しかった」


「もー私のことはいいですから、仕事しましょうよ」


「あっ、そうね」