君の隣~サッカーボールを追いかけて~

楽しくやるのはいいんだよ。


ただ、手と口を一緒に動かして欲しいわけね。


口だけじゃなくてさ。


「こっちボール回せ!」


修斗の声が、またグランドに響いた。


あーあ。


大丈夫かな?


最初からあんなに飛ばして。


でも、久しぶりだからしょうがないよね。


やっぱり修斗は、ボールを追ってる姿が一番似合うよ。


夜の7時少し前に、部活が終わった。


「修斗、足痛くない?」


「ああ。平気」


二人で帰り道を歩く。


「なあ、里穂」