ボールを出して、三角コーンとか必要なものを出す。


「えっ?」


倉庫から少し離れたところでタイムを計ってた絵美ちゃんの方を見ると、そこにはもう一人の姿。


「なんで~?」


水を用意してるはずだった由未ちゃんが、絵美ちゃんと楽しそうに話をしていた。


「信じられない」


なにしてるの?


「優実ちゃん、ちょっとごめん」


「あっはい」


優実ちゃんにあとの準備を任せて、二人に近づいた。


「絵美ちゃん、あと何周なの?」


「えっ?はい・・・」


後ろから声をかけた私に、絵美ちゃんが驚いた顔を見せた。


「だから、あと何周?」


「それは・・・」