「なんで知ってるの?」


「夜中に目覚めたとき、部屋の電気ついてたから」


「そっか。でも勉強しないと」


「ほどほどにな」


「わかってる」


修斗は私の頭をポンポンと叩くと、家に入って行った。


その日も私は、夜遅くまで勉強した。


頑張んないと。


ゴールデンウィークが終われば、すぐに中間テスト。


時間は、あっという間に過ぎてく。


やらなくて後悔するより、やって後悔した方がいいでしょ?


だから、やるの。


時計は、深夜1時を指していた。


「もう少しだけ」


自分に気合を入れて、シャーペンを走らせた。