君の隣~サッカーボールを追いかけて~

修斗は朝が苦手で、もともと朝はしゃべらないから、学校に行くときは私がしゃべってることが多い。


でも寝不足の今日は、こっちもしゃべる気がしないで二人とも無言。


なんか、別々に学校行ってるみたい。


「里穂、おはよ」


「おはよ、綾香」


教室に着いて、自分の席に座る。


「なんか、テンション低くない?修斗君と喧嘩でもした?」


綾香が私の顔を覗いてくる。


「違うよ。寝不足なだけ」


「ふーん。勉強?」


「ちょっとね。そろそろやらないとまずいかなって」


「そっか。里穂は塾行ってないんだっけ?」


「うん。だから自力でやらないと」


「私は塾行ってるから、ほぼ強制的に勉強させられてる」


「いいじゃん。嫌でもやらないと、大学受かんないし」