君の隣~サッカーボールを追いかけて~

やっとボール触れるんだよ?


「やっぱ、嬉しい。よかったね、修斗」


「ああ」


「今度は怪我しないでね?」


「わかってるよ。もう十分だ」


「ここから、再スタートだね」


「いや。新たなスタートだ」


そう言った修斗の顔には、怪我をする前のキラキラした瞳が戻っていた。


試合に出れるようになるのはまだ先の話だけど、ボールを触れるって大きな一歩だね。


私も、勉強頑張らないと。


夢は、諦めたら終わりだもんね。


「ありがと、修斗。重かったね」


「部屋まで持っていかんくて、平気か?」


家の前で修斗から受け取った本屋の袋。


思った以上に、重かった。