君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「そっか」


翼部長はそう答えただけだったけど、その顔には笑顔が広がっていた。


もちろん、隣に居た沙穂先輩にも。


「お前なら出来るよ」


「はい。頑張ります」


この前部活が終わったあとに、2年生の部員が集まって部長兼キャプテンを決めた。


一番に名前が挙がったのが、修斗だった。


1年から試合に出てるし、みんなを引っ張る力があるからって。


みんなに背中を押されて、修斗はキャプテンを引き受けた。


ちなみに、副キャプテンは吉井君。


「修斗、頑張らなくていい。いつも通りのお前で、みんなついてくるから」


「はい」


「お前なら、立派なキャプテンになれるよ」


「修斗君は、修斗君らしいキャプテンになってね」


「ありがとうございます」