君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「二人とも、終わるの待っててくれたんだ」


「はい。翼さんと沙穂さんに、話があって」


「そっか」


修斗の言葉に翼部長がうなずいた。


「沙穂」


翼部長が沙穂先輩を呼ぶ。


「なに?」


友達と話をしていた沙穂先輩が、こっちを向いた。


私と修斗を見て、笑顔になる。


「二人とも、来てくれたんだ」


「はい。沙穂先輩、卒業おめでとうございます」


「ありがとう。でも、つまんない卒業式だったね」


「沙穂先輩、そんなこと言っていいんですか?」


「だって、2年生なんてほぼ、テスト勉してたでしょ?」


「なんでわかるんですか?」