「おい、里穂」


「えっ?」


急に修斗が、私の前に現れた。


「サボってんなよ」


「サボってないよ~」


相変わらず口が悪い。


「修斗こそ頑張り過ぎちゃダメだよ」


「わかってる」


「私は修斗の監視役」


「なに偉そうなこと言ってんだよ」


こつんと頭を叩かれた。


「痛いな・・・こほこほ」


また咳が出る。


「お前、部活なんてやってないで帰った方がいいんじゃないの?」


修斗が心配そうな顔を向ける。